ちょうど今、なぜか持ってた元彼女の物をリサイクルの紙袋に入れてしまった。
爽やかな感じ。多分、カタルシスの種類に近い。
なぜ今まで持ってたのかを熟考してみると、
彼女とうまくならなかったのと、彼女にとって
今どう思っても、その時の思い出を簡単に消せないと思ったからだ。
そう出来れば、思い出に害を与えることみたい。
それに愛を込めて書いた物は、誰が書いても捨ててはいけないと思った。
でも今日、思い出のために捨てなかったことで
汚くなった部屋を見てうんざりしてきた。
やっぱり、元彼女の手紙とかは最も気になったけど、
今日までどうしても捨てられなかった。
気づいたのは、元彼女に関連つける思いでの形が変わった。
きっと、ずっと前に変わったかもしれないけど、
今日その思い出は自分との個人的なつながりが薄れてきた。
それはもっちゃんのせいに違いない。
確かに、カタルシスの感じ。
先週とても稀な皆既月食を外に見に行った。
真夜中で、静寂な黒い湖を向かって人気の無い道を歩いた。
歩きながら時々雲に隠された月をちらりと目をやってた。
見えたり見えなかったりした月と僕の夜。
ベンチに座って最後のタバコを吸いながら月を眺めて、
新聞に読んだすごい赤さが見れるかどうかを考えてた。
結局月がまだ曇ったままで帰ってしまった。
ネットで月のウェブカムを探したけど、それも赤くなかった。
赤よりも薄い橙色だった。でもがっかりじゃない。
その代わりに、物事が思ったより違ってよかった。
そういう体験だった。
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